最後に長女。現在通信制高校2年生。
しっかりもののお姉ちゃん。
小さい頃は、いつもお手伝いをしてくれたり、妹や弟が小さい頃はかわいいと言って面倒をよく見てくれました。
小学校の高学年くらいになって、思春期に差し掛かったころから、笑わなくなったり、あまり思ったことを言わなくなってきました。思春期だからかな。と軽く考えていました・・・
中学校に入ると、前髪を伸ばし、いつもうつむいて、顔を上げなくなりました。家にいるときは部屋に閉じこもり、ドアを開けると「閉めて!!」と怒り、会話がなくなってきました。
中学2年の春、私の母の末期がんと、そして父も体調が悪くなってきていたため、様子をみるために毎週末に三重の実家へ泊まりがけで行くようになりました。
実家への往復の車の中で、少しずつ笑って話してくれるようになったので、思春期のイライラが終わったのかな?と思っていました。
そして夏休みに入ってすぐに母が、そしてお盆明けに父が他界しました。四十九日が過ぎ、頻繁に実家に行かなくてもよくなったころ、長女は登校できなくなりました。
私からすると突然の出来事で、最初は学校に行かせなきゃと必死でした。でも、長女はその時、学校に行かなきゃいけないのに身体が動かず、どうしていいか分からない状態だったようです。
長女が一番苦しいのだと理解するのに2か月ほどかかり、その後、長女と話し合いながら中学やこども支援窓口へ相談に行き始めました。
同時に、娘が起きられなくなったことの不安を知り合いに相談してみたら、「起立性調節障害」という病気を教えてもらい、かかりつけの小児科を受診し、薬を処方されましたが、自分は病気じゃないと飲むのを拒否。そして動けないまま中学3年、あっというまに進路選択の時期になり、全日制の高校には進学できないと告げられ、通信制高校へ進学することにしました。
高校入学後は休まずに登校していましたが、徐々に行けなくなり、そのまま冬に。2年生に進級する4月から心機一転再スタートを切れるように、2月から環境を変えることにしました。
環境を変えたことにより、笑顔が増え、妹や弟とも前より話すようになりました。春休みには友達と出かけたり、普段の買い物にも一緒についてきたりするようになり、いい感じだと思っていましたが、新学期が始まって学校へ行く時間になると動けなくなり、1日しか登校できていません。
きっと学校や勉強に対する不安がいっぱいで、まだ再スタートが切れる状態ではなかったようです。いつかは再スタートを切るはずなので、その時にサポートできるように見守っていこうと思っています。